NHK技研公開2007

NHK技研公開2007行ってきました。
私的には、個人的に絡みのある高精細&立体映像と立体音響が見れたらいいかな~程度で見に行ったようなものなのですが、さすがはNHK。
やってることが半端じゃなくすごい。
お金がありえないぐらい掛かってるのはまぁご想像の通りかもしれませんが、民生品をベースに研究・開発を進めて成果を挙げているあたりはすごいと思います。
もちろん、独自技術も多く存在しましたが、それらも民間にフィードバックされうるものばかり。
フレキシブルディスプレイと同スピーカーは個人的も興味をそそる内容でした。
超薄型光ディスクもすばらしい。
一見フニャ~っとしたフィルムか何かのように見えるのですが、回転を加えればちゃんと光ディスクとして機能していました。
しかも25GBの容量を誇りつつ250Mbpsでの伝送が可能だということで、将来的に実現されれば有用なリムーバブルメディアとなるんじゃないかと思ったり。
単板撮像素子も従来手法との比較があり、とてもわかりやすくなっていました。
従来手法と提案手法を比較してある分、子供からお年寄りまで十分楽しめる内容だったと思います。
 
個人的に特に興味を持ったのは主に6つ。
1つ目はやはり、AVC/H.264方式を用いたスーパーハイビジョンのリアルタイム圧縮。
世界初のスーパーハイビジョンのリアルタイム圧縮システムの展示だったそうです。(そりゃそうだ)
展示されていたディスプレイが実は3840×2160のものだったので、復号機器まではフルスペックで送信されていても、そこからダウンコンバートされている、つまり3/4のデータは破棄されていたのですが、それでもすでにフルスペックハイビジョンを上回っていますので、ものすごく高精細な映像を楽しむことができました。
展示では24Gbpsの元データを128Mbpsまで圧縮、その後すぐに復号して表示という作業をリアルタイムで行っていました。
ブロックノイズ等が目立つシーンはやはりあったのですが、それでもわかる人にしか多分わからないというレベル。
言われなければ特に気にすることもないであろうレベルだったと思います。(普通に見つけてしまって職員さんが苦笑いしてましたが…)
あと、普段我々が使っているx264はフェードや暗いシーン等に弱いといわれていますが、NHKの開発しているものはものすごく強かったです。
フェード上等、暗いシーン上等って感じで。
プロファイルやレベル、インプリメントしている機能よって差異があるので一概には言えないのですが、少なくともAVC/H.264はそういうシーンにはかなり強いとのことだったので、x264もインプリメントする機能次第では強くなるんじゃないですかねぇ。
いや、言ってみただけですが…
ちなみにスーパーハイビジョンの映像を見てから自宅に帰ってフルスペックハイビジョンの映像を見ると、なんか気になる…orz
 
2つ目はインテグラル方式を用いた立体テレビ。
レンズアレイが大きいため、あんまり高精細な画像ではなかったのですが、確かに立体的に見える映像でした。
撮影したデータを光の変換公式を用いて補正し、それをプロジェクターに投影しているとかどうとかおっしゃってました。(前にいた人が真剣に質問してて長時間になってしまったので、私は1つも質問することなく終わってしまいました…orz)
3D眼鏡を使わない方式で立体映像が実現できれば、NHKが目指す「より臨場感あふれる映像」を追求することになるので、期待すべき研究のひとつだと思います。
 
3つ目はスーパーハイビジョンシアター。
愛知万博で楽しまれた方も多いと思いますが、アレはヤヴァいっすね。
視野角100°のパラメータを持っているので、視界がほぼスクリーンで埋まることと、22.2chの立体サラウンドシステム(しかもBOSEのスピーカーアレイ)で家庭、映画館ですら味わえないハイレベルの臨場感を味わうことができました。
ただ、勝手な意見を言わせていただくと、スクリーンがあまりにも広すぎて反って歪みを伴った画像に見えましたので(※映像とスクリーンはフラットで直線的なものです)、歪曲補正なんかを行うか、いっそのことIMAXシアターみたいに歪曲したスクリーンに投影してみてもいいんじゃないかと思います。
 
4つ目はリアルタイム編集システム。
率直に言うと、私はそこが一番気になってました。
NHKなのでさすがにハードウェアをふんだんに用いてましたので、こちらとはほとんど違うわけですが、それでもいくつかに通ったところはあるわけで。
その辺はいずれまた語るとして、編集サーバーにDELLのXeon機が使われていました。
やっぱ映像編集分野では現状ではXeonやOpteronなどのマルチコア&マルチCPUプラットフォームが必須なんでしょうね。
とても私なんかでは手が出せませんが…orz
しかしそれでも民生品でなんとかしようという試みは研究開発において重要だと思います。
民生品を使ってなおかつ独自性を追求する、いいことだと思います。
 
5つ目はサラウンド編集を5.1chシステムを用いて体験してみようというもの。
PC上にすでにインターフェースが用意されていまして、表示的に自分が中心で、音源を表すオブジェクトがそれぞれ360°に散らばっているという感じ。
その音源を動かすと、リアルタイムで計算を行って各々のスピーカー用の音を計算して出力し、あたかも編集者の意図したところから本当に音が鳴っているように聞こえるというすばらしいものでした。
移動だけでなく、奥行きもちゃんと計算されていておもしろかったです。
モノラル音源のヘリの旋回音を、そのシステムを用いて編集すると、本当に自分の周りを飛んでいる錯覚に陥るぐらいリアルな音として認識できました。
ただ、5.1chは平面システムなので、立体的な部分はやはり再現が難しいようで、頭上というよりは自分の周りという感じでした。
とはいうものの、すばらしいシステムには違いないでしょう。
何より、ユーザーにとても優しいインターフェースで、誰でも直感的に音源を配置することが出来る点がよかったと思います。
 
最後は立体音響をヘッドホンで体験してみようというもの。
まずは22.2chのサラウンドをヘッドホンで体験してみようというコーナー。
確かに通常の2chや5.1chのヘッドホンと比べ、音に立体的な特徴を感じることができました。
一人でスーパーハイビジョンを楽しもうという試みのようでしたが、確かにスピーカーアレイを揃えるなんてコストが掛かりまくります。
それに比べればヘッドホンで再現したほうが確かに安くは済むでしょうね。(いや、それでも高いと思いますが…)
私的に興味を持ってたのは、HRTF(頭部伝達関数)を使った立体音響システム。
これも基本的にはヘッドホンを使用するため2chのはずなのですが、HRTFを用いて音に変化を加えているため、平面的な音も立体的に聞こえるというものです。(実際はもっと複雑なんですけどね)
我がラボでも研究しているものなので、かなり期待していました。
擬似空間での仮想体験っぽい感じでしたが、確かに立体的に音が聞こえるのがよくわかり、大変参考になりました。
これをフィードバックして載せれたらいいなーと思いつつ(ry
 
そのほかの技術ももちろんどれも目を見張るものばかりでとてもすばらしいものでしたよ。
 
とりあえず、今日は技研公開に行ってよかったと。
普段お目にかかることができない最新技術を体験する形で触れることができ、とても楽しめました。
ただ思ったのは、予想以上にヲタ属性な方々が多く、その場から動かない輩が多くてちゃんと確認できなかったブースもいくらかありました…
まぁそれだけならいいんですが、質問攻めしてる汗臭い方々がいらっしゃいました。
職員さんが回答しようとしたらすぐに質問を浴びせて回答するチャンスを奪っていました…
聴くだけかよっ!みたいな。
そのおかげでこちらが聴くチャンスも中々めぐってこなかったわけですが…
つーかマヂでその人ら汗臭かった………orz

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